ライカRマウントレンズのカム

ライカRレンズのカム

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ライカもM型やバルナック型を一通り使うと気になってくるのがライカ1眼レフです。 一般的にはLやM型に比較すると人気はありませんが、Rレンズの描写がたまらないと熱狂的なファンが多いのも特徴です。マウントアダプターを介してデジカメで使うのも最近の流行です。 と言うことで、評判なRレンズの描写を堪能してみましょう。 ところが、店頭などでRレンズを物色するとプライスタグに1カムとか2カムとかRカムという表記が必ずあります。同じズミクロンなのに2カムと3カムは何が違うのでしょうか?レンズを見てもさして違いがないように見えるのですが・・・。 ライカ1眼レフのレンズには、レンズの情報をカメラに伝えるカムや自動絞り用のカムがあり、このカムがモデルにより異なっています。

右上の写真の緑の中にある銀色のカムが1カムで初期のライカフレックスに対応するカムです。
反対側の赤い印の中にある銀色のカムが2カムです。SLやSL2に対応します。 さらに、2カムの内側に黒い段状のカムが3カム(Rカム)です。 右上写真では見ずらいので下の写真の拡大写真で確認ください。

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1カムのレンズでは、SL以降のボディでの開放測光に対応不可。 2カムレンズでは、R3以降のボディでの開放測光に対応不可。 そして、R8以降のボディに1カムや2カムのレンズを取付けた場合には、1カムがボディマウント内のROM接点に接触し、正確に情報が伝わりません。これらのレンズをR8/R9で使用するにはライカ社による正規改造が必要です。

1カム
ライカフレックスでの測光。SL-R7での絞り込み測光。R8/R9基本的に使用不可。
2カム
Leicaflex, SL, SL2での開放測光。R3-R7での絞り込み測光。R8/R9基本的に使用不可。
3カム
ライカフレックス, SL, SL2及びR3-R9 での開放測光。
Rカム(3カムのみ)
ライカフレックス, SL, SL2 での絞り込み測光。R3-R9での開放測光。
ROM
Leicaflex, SL, SL2 使用不可。R3-R9での開放測光及びストロボTTL時の距離情報伝達