通常、写真屋さんでフィルムの同時プリントを依頼すると、サービスサイズのL判という大きさで仕上がります。
では、デジカメのサービスサイズはどうでしょうか? お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、実は2つのサイズがあります。 一つは、今までのフィルムのL判と同じもので、もう一つはDSC判と言われるものです。
Lサイズが89mm×127mmで、DSCサイズが89mm×119mmとなっていて、長辺の長さが違います。
何故かと言うとフィルムの縦横比率とデジカメのフィルムの部分に相当するCCD(画像素子)の縦横比率が違うため できるだけ画像が切れないようするためDSCサイズが存在します。 35mmフィルム1:1.5に対してデジカメ3:4となっています。
(※デジタルカメラの機種や画像サイス設定によりかわりますが、多くのコンパクトタイプは3:4)
単純にフィルムは横長でデジカメの方が若干、正四角形に近くなっていると考えてもらえば解り易いかと思います。 四角形のフィルムから横長のプリントをすると当然上下が切れてしまいますよね。
ただ、全てのデジカメが3:4の比率と言う訳ではありません。 1眼レフやデジカメの機種によってはフィルムとほぼ同じ比率なものがあるので(1:1.5や3:2等)、その場合は逆にLサイズでないと不都合が出てきます。
親切な写真屋さんであれば、比率を考慮して顧客のごとに分けてプリントしてくれますが、作業効率上どちらかに統一してしまっているところが多いので、どうしても切れるのがいやな場合はプリントを依頼する時に、「できるだけ切らない方で」とか、「1眼レフのデジカメなのでLサイズで」というように頼めばよろしいかと思います。 また、最近はHVハイビジョンサイズで撮影される方も増えてきています。その際は普通サイズではなくHVプリントを依頼しましょう。
店頭受け付け機がある場合は通常どちらか一方のサイズに固定されていますので、こだわりたい方は注意が必要です。遠慮せずにスタッフに聞いてみましょう。