APSサイズ1眼デジカメは焦点距離が伸びる?

デジカメ1眼レフは焦点距離が伸びる?

デジカメはフィルムの代わりにCCDやCMOSと言われる撮像素子が搭載されています。 デジカメ1眼と言えど35mmフルサイズの画像素子が搭載されている機種はニコンD5,キャノンの1DX系や5D系等まだ限られています。また、価格も高額なので多くの一般ユーザーが使用するのはAPSサイズなどと呼ばれているフルサイズより小さな画像素子を搭載された機種です。 で、問題になるのがフィルムサイズより小さい画像素子の大きさがメーカーや機種によって違うので写真の写る範囲が大きく変化します。画像素子が小さくなればなるほど撮影する両角が狭くなり望遠効果のイメージになります。

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左の写真:全体が35ミリフルサイズの撮影範囲,白枠線がデジカメ1.5倍相当の両角
右の写真:全体がデジカメ1.5倍相当の撮影範囲


たまに、200mmF2.8のレンズを持ってるのでこれでデジカメを使えばサンニッパになるからラッキーなんて言う人がいます。本当に300mmF2.8のレンズと同じなのでしょうか? 実は焦点距離イメージが300mmになるだけであって、300mmF2.8のレンズと同じになるわけではありません。 例えばキャノンのEOS 7DMKIIで85mmF1.8のレンズを着けると、焦点距離約135mmF1.8のレンズのイメージとなります。 キャノンには135mmF2というハイスペックなレンズがありますが、このレンズをフルサイズの組み合わせで使うよりも明るくなり深度が浅くなりボケ効果が大きくなり良くなったように思われがちですがそうではありません。 実際に焦点距離が伸びるわけではなく、部分的に拡大トリミングされただけなのです。 35mmフルサイズの画面から左右天地がブラックアウトになっていると考えればわかりやすいかもしれません。 85mmの焦点距離は85mmなのです。 望遠効果があるのではなく、望遠効果イメージであるという事になるのでご注意ください。 写真の写る範囲が(両角)が狭くなっただけなのです。 当然、背景のボケのイメージも85mmF1.8のままなので、より浅くなりボケが大きくなるようなことはありません。

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